ミスをしてしまうと、まず「どうしよう。」という感情が押し寄せてきます。
そして、次に「怒られる…。」という恐怖の感情がでてきてしまうと、ミスを隠したくなったり、ミスをなかったことにするためいろいろと考え、そのミスから逃げたくなってしまいますよね。
私も上司が怖くて仕方なかったことがあり、すごくよくわかります。
なんとかその場は逃れたとしても、今度は、
● ミスを隠してしまった罪悪感。
● 自己嫌悪。
● バレたらどうしようという不安が…!!
ミスをして、さらに隠してしまったことで、どんどん自分自身を追いつめてしまう結果に…。
なんであの時すぐにミスを認められなかったんだろう。
後悔の念にたえきれず、もう仕事を辞めてしまいたいくらい辛く苦しいこともありますよね。
そこで、今回は、仕事でミスをして、そのミスを怒られるのが怖くて隠してしまい、後になって罪悪感が出てきた。
その罪悪感に耐えられない時、どうしたらいいか。について、解決法をまとめてみました。
辛く苦しい状況から抜け出すためのヒントになればと思います。
ミスを隠して罪悪感がある時、その後の選択肢は2つしかない
もう、ミスをしてしまったこと、そのミスを隠してしまった事実は変わりません。
そのため、これからできることを考えてみましょう。
この場合、選択肢は2つにしぼられます。
1、今からでも本当のことを正直に話す
2、そのまま隠し通す
それぞれを選択した場合、どんなことが起こりそうか。
「いい面(メリット)」と「悪い面(デメリット)」を考えてみました。
今からでも本当のことを正直に話した場合
【 メリット 】
・ 罪悪感からは解放される。
・ バレるかもしれないという不安からは解放される。
【 デメリット 】
・ ミスの内容によってはクビになるかもしれない。
・ 評価が下がる。
・ 他のもミスを隠しているのではないか。と疑われる可能性がある。
・ 上司や先輩からミスしたこととそれを隠したことで、相当怒られる可能性がある。
・ 上司や先輩、同僚からの信用がなくなる。
そのまま隠し通した場合
【 メリット 】
・ あなたの評価は下がらずにすむ。
・ 上司や先輩から怒られなくてすむ。
【 デメリット 】
・ 嘘をついてしまったという罪悪感からずっと逃れられない。
・ 自分のミスが他の人のせいになってしまい、他の人に迷惑をかけてしまう可能性がある。
・ バレるかもしれないという不安がずっとつきまとう。
・ 自己嫌悪におちいり、ずっと悩みの種になるかもしれない。
このように書きだしてみると、結局は、罪悪感から逃れることを選ぶか。
それとも、罪悪感や自己嫌悪、バレるかもしれないという気持ちとともにこれからもずっと仕事をしていくことを選ぶのか。
ということになりそうですよね。
では、正直に言うべきか。このまま隠し通すか。どちらがいいのか。
ということをもう一度考えてみましょう。
ミスを正直に言うべきか。隠し通すか。
正論でいえば、正直に言うべきです。
今現在、ミスをして隠してしまっている状態で、そのミスが今後の仕事に影響し、今もまだ解決できていないようなら、今すぐにでも上司へ報告すべきです。
「大変申し訳ありません。実は…」というかたちで勇気をもって、ミスしたことと、そのミスは自分のせいだったことを謝罪しましょう。
本来であれば、「怒られるのが怖くてミスしたことを隠してしまった」と正直にいうべきでしょう。
しかし、無理してなにもかも正直に言うよりも早くミスしたことを報告する方が大事。
「自分のミスだと気がつきませんでした。」
「自分の記憶違いでした。」
と、「隠した」という言葉は使わずに伝えておく。
ウソも方便です。
仕事上のミスは、対処が早ければ早いほど小さくてすみます。
ただ、「どんなミスをしてしまったか」にもより、すべてがすべて正直に話した方がいいのかというと、そうとも言い切れないので、難しいところです。
いい具体例が思いつかないのですが、正直に話すことで、かえって誰かによけい迷惑をかけることになり、そのまま隠し通していた方がいいこともありますよね。
ここは判断が分かれるところだと思います。
あとは、あなたの気持ち次第。
正直に言う方が辛いか。
このまま隠し通す方が辛いのか。
どちらが辛く苦しいだろうかということを考えてみましょう。
私ならどうするか考えてみた
そのミスの内容にもよるので、必ずこうするとは言えませんが、私だったらどうするか考えてみました。
私は、心配性で不安症なので、罪悪感の気持ちをずっと抱えて、この先以前と同じように普通に仕事をする自信がありません。
ミスしたことやバレたらどうしようという不安から、仕事も手につかない状態になってしまうと思います。
だったら、正直に話してしまい、怒られてしまった方がまだマシ。と思い、正直に話す方を選択するでしょう。
ずっと罪悪感と付き合っていく方が辛く苦しいです。
どうしても上司や先輩が怖くて言い出せない場合、信頼できる人にまず相談してみるという方法もあります。
いいアドバイスをもらえるかもしれません。
気にしているミスほどたいしたミスではない
今までの経験上、気にしていることほど、そのミスがそれほど大したミスではないことが多いです。
私はすごく心配性なので、普通なら他の人が気にしない様なことでも気にしてしまう性格が影響して、仕事では心配しすぎて悩むことがあります。
実際、他の人から見ると、そんなこと悩むことでもないし、たいしたことがないということがよくあります。
重大なミスをしてしまったと思い、恐る恐る上司に報告したこともありまたが、「そうなんだ。わかった。」と言われて終わり。なこともありました。
そのため、もしかしたら上司にミスを報告しても、とくに怒られることでも、隠すほどのミスでもなんでもなかった。
ということもあるかもしれませんよ。
こういう罪悪感を二度と感じたくない。どうしたらいい?
一度、このような罪悪感に襲われると、また同じような状況が起こったらどうしようという不安もあると思います。
また同じような状況にならないためにはどうしたらいいのか。考えておきましょう。
まず、ミスすることは誰にでもあり、今回何がいけなかったかと言うと、仮に小さなミスだったとしても「わざと隠してしまった。」というところに問題があります。
ミスを隠してしまった原因について考えてみましょう。
ミスを隠してしまった理由
● 上司や先輩が怖く、怒られるのが怖いから。
● 直前に上司や先輩に注意されて、さらに評価を下げたくなかったから。
● 仕事が忙しくてこれ以上問題が増えて、仕事を増やしたくなかったから。
ほとんどの場合、怒られる!などの「負の要素」があり、ミスをしてもすぐに正直に言うことができなかったということが多いではないでしょうか。
一度、怖いと思ってしまうと、その恐怖からなかなか言い出せないですよね。
今後、同じような失敗をしないためにはどうしたらいいのか?
1、風通しの良い人間関係を築いておく。
2、ミスは隠さず報告すると決める。
風通しの良い人間関係を築いておく
私も、話しやすい先輩に仕事を教えてもらっていた時は、すぐに「報告・連絡・相談」ができ、ミスしてもすぐに報告できる環境だったので、モヤモヤした気持ちになることは一度もありませんでした。
やはり、いい職場環境、いい人間関係が築けていれば、ミスをしても隠してしまうというような状況は起こらないですよね。
できれば、直属の上司や先輩と相談できる関係が築ければいいですが、そんな気の合う上司や先輩ばかりではありません。
せめて、職場内に一人でも相談できる人を探しておきましょう。
一人でも相談できる人がいると、救われることは多いですよね!
ミスは隠さず報告すると決める
今現在、ミスをしてしまい隠してしまったことに罪悪感を感じている。ということは、今ものすごく後悔しているし、つらいと思います。
もう十分にミスを隠してしまったことへの自分への罰は受けています。
今のこの最悪の気持ちを忘れずに、「ミスは隠さない。」と心に決めていれば、今後はこのようなつらい思いをすることはありません。
ミスをしてしまった後の行動で人間の本性がわかる
仕事でミスや失敗は誰にでもあることで、仕方のないことです。
仕方のないことだからこそ、そのミスをしたあとの行動が重要ですよね。
ミスを隠す人の中にも、隠すのが下手過ぎてバレてしまい、みんなからあきれてしまう人もいました。
少しアレンジをしてありますが、以下のような出来事がありました。
ミスや失敗を隠してもバレてますよと思った体験談
倉庫に新しく備品を入れる棚(たな)を買いました。
その倉庫には職場の人が自由に出入りできる場所です。
その倉庫には、段ボールやいらない備品、大きなよくわからない機械みたいなものがいっぱいあり、ごちゃごちゃしています。
その倉庫である日、Aさん(役職がある50代の男性上司)が、倉庫の中から、一日中何かを探していました。
そして、翌日、その倉庫に行ってみると、新しく買った備品を入れる棚の引出しの部分が欠けていて壊れていました。
せっかく買ったばかりなのに、数週間で壊れてしまい引出しをもう使うことができません。
「昨日までなんともなかったのになんでこんなことになってるの?」
職場の人たちの間でも「誰がやったの?」「どうしてこうなったの?」といううわさが立ち始めました。
それから、しばらくして「どうしたの?なにがあったの?」という感じでAさんが現れ、「見せてみろ俺が直してやるよ。」と言わんばかりに前に出てきました。
いつもならそんなことしないAさん。
今日はいやに親切でおかしいな。と思いました。
そして、あ~なるほどな。
たぶん、Aさんが昨日倉庫で探し物をしていていろいろと動かしたりしているときに、新しく買った棚に何かが当って壊してしまったんだな。ということが感じ取れました。
職場の他の人たちも、私と同じようにAさんの行動に違和感を感じたらしく、ことの真相はわかりませんが、99.9%の確率でAさんが壊した犯人では?と結局みんなから思われていました。
Aさんもたくさんの人が出入りする倉庫であったため、自分が壊してしまったとはバレないと思っていたのかもしれません。
でも、いつも親切じゃないのにその行動はいつもと違い明らかに変!
Aさんはきちんとした役職がある上司であり、年齢も50代と今までいろいろ経験してきた立派な大人であるはず。
しかも、今回の件は仕事に直接関係があるわけでもないし、会社内のことでそんな大きな失敗でもないのに「隠そうとした」ことにちょっとショックをうけました。
ひと言、「新しく買った棚をぶつけて俺が壊してしまった。」ということを言えば、上司であるAさんに誰も何も言えないし、「そうですか。」というだけで終わったと思うのに、なぜ隠そうとしたのか。
そして、そのAさんをみて、誰が見てもわかるような隠し方で、なんだかとてもあわれというか悲しくなってしまい、ミスや失敗をした時、年齢や役職は関係なく、人間の本性や弱さがでてしまうんだな。と感じました。
ミスを隠す人生を選ぶか正直に話せる人生を選ぶか
仕事でミスをしてしまうと、その時「あっ、どうしよう。」と一瞬頭が真っ白になります。
そして、次の行動でその人の人間性・本性がわかってしままうものなんですよね。
・ 素直にミスをしたことを認める人。
・ ミスを隠す人。
・ ミスを人のせいにして責任逃れをする人。
今、現在ミスを隠してしまって後悔していて、自分のことが情けない。
この歳になってもこんなことしているなんて恥ずかしい。
と、自分自身が嫌になっているかもしれませんが、いくつになってもミスを隠したり、責任逃れをする人はいます。
この先、ミスをしてしまい隠してしまいたくなる状況がきっとあると思います。
そのとき、まずあわてないこと。
一度深呼吸をする。
そして、自分はまず何をすべきか。後悔しないためにどういう行動をとるべきか。
少し考える時間をもてるといいですよね。
私もとっさの判断が苦手で、パニックになりやすいので、自分自身も気をつけなければと思いました。
ミスを隠してしまい罪悪感があるときの解決法まとめ
仕事でミスをしてしまうことは誰でもあることです。
だからこそ、ミスをしたあとの行動が大事なんですよね。
仕事でのミスや失敗を変に隠そうとするとまたウソをつくことになったり、いつもと違う行動したりして、よけい泥沼にはまります。
今、耐えられないほどの罪悪感があり、仕事を辞めてしまいたいくらい後悔している。
正論でいえば、正直に話すのが一番いいです。
もしまだ間に合うなら、明日の朝一番で、上司にしてしまったミスを報告し、自分のせいであることを勇気を出して謝罪しましょう。
ものすごく怒られたり、信頼も失ってしまうかもしれませんが、私の今までの経験上、気にしているミスほど、それほど重大ミスではなく大事(おおごと)にならずにすむことが多いです。
あとは、正直に話す方が辛いか。隠し続ける方が辛いのか。
今の罪悪感にたえられるのか。
自分自身に問いかけてみましょう。
答えが自然に出てくると思います。
そして、もう二度とミスを隠すことはしない。と決める。
今この瞬間は、眠れないほど辛いかもしれませんが、1年後、2年後、もうこのことでは悩んでいないと思います。
人生は終わらないので大丈夫です!
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